特別養護老人ホーム羽衣荘が開所し、今年で32年目を迎えることができました。これもひとえに地域の皆様方の温かいご理解とご支援の賜物であり、厚くお礼申し上げます。
さて、役員の任期満了に伴う社会福祉法人衣川会の理事会におきまして理事長に再選され、引き続き就任することとなりました。皆様方のご指導、ご鞭撻を賜りながら職務を全うしたい所存でありますのでよろしくお願い申し上げます。
令和2年の初頭より発症した新型コロナウイルス感染ですが、3年を経過し、ワクチンの開発、接種が進み感染者の減少とともに、今年から規制が大幅に緩和されたところであります。
羽衣荘では当初から、入所者の健康と安全を優先に面会の禁止などの対策を講じてまいりました。コロナ禍とはいえ、入所者には、家族にも会えない、行事も無い大変寂しい思いをお掛けした時もありました。
施設ではいろいろ厳しい感染対策をしているところでありましたが、令和4年11月から12月にかけ、入所者、職員に感染が確認され、デイサービス等休業を余儀なくされたところであります。コロナウイルス感染症は2類から5類となり、あまり報道されなくなりましたが、高齢者施設ではまだまだ気の抜けない状況が続いていることも事実であります。
また、昨年は電気料金の高騰、休業による介護保険収入の減少、諸物価の値上げなど厳しい年でもありました。このことは決算にも大きく影響しております。
当羽衣荘も老朽化が目立つようになりました。ベッドの更新、空調設備、浴室、調理場等の改修が喫緊の課題となっており、財源問題と併せ計画的対策が求められております。
急速な高齢化社会が進む中、人生百年の時代となり、当衣川会の果たす役割はますます重要視されるものと思われます。役職員一丸となり、入所者及び利用者、そしてご家族の信頼を得ながらより良いサービスに取り組んでまいります。
今後ともよろしくお願い申し上げ就任のご挨拶といたします。
令和5年6月吉日
社会福祉法人衣川会
理事長 菅原 公男